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【スポーツニッポン】今こそtoto改革のチャンス(2007年5月24日)

 ビッグ、ビッグ、ビッグ。販売開始直後のちょっとしたブームは別にして、こんなにもサッカーくじが世間の話題にのぼったことはなかった。普段はサッカーくじなど見向きもしなかった層が、決して多くはない販売店の前に行列を作り、テレビ局各局もあの手この手の特集を組んでいた。自分の買ったくじのあたり外れを確認するために、スポーツニュースにチャンネルを合わせた人も多かったことだろう。

 この好機を、主催者側はどう利用するのか。

 買わない人はいつも買わず、買う人はいつも買う。それがこうしたくじの特徴だとするならば、今回、サッカーくじは一気に大量の購入経験者を生み出したことになる。今後もキャリーオーバーが出るようなことがあれば、同じような現象が起きることは十分に考えられる。

 改革のチャンスは、いまをのぞいて他にない。

 いうまでもなく、今回のビッグが異常なほどの注目を集めたのは、6億円という巨額の当せん金額に原因があった。ここ数年、すっかり売り上げが落ち込んでしまっていた理由に「日本人には合わないから」とか「Jリーグ自体の人気が低いから」などという声もあがっていたが、なんということはない、当せん金額さえ高ければ人気はあっという間に回復することが証明されたわけだ。

 すべてが機械任せになってしまうビッグでさえこれほどまでに人々を惹(ひ)きつけるのであれば、自分の知識、推理、カンを駆使できるtotoはもっと楽しめる。今回、初めてビッグを買った人の中には「次はtotoに挑戦してみようか」と考えた人も少なからずいるはずである。

 ただ、いくら頭をつかったところで、ビッグでは最高6億円にもなる当せん金が、totoではなぜか2億円どまり。ジャンボ宝くじは買っても、普段の宝くじは買わないという人が多いことを考えれば、totoが取るべき道はおのずと明らかである。

 結果的に大した当せん金額ではなかったとはいえ、わたし自身、totoで2回1等を取ったことがある。自分の予想の正しさが刻一刻と証明されていくスリルは、今回のビッグの比ではなかった。1枚のシートで成否が楽しめるところも、ビッグにはない醍醐(だい ご )味である。

 totoは楽しい。ただ、現時点では決定的にかけているものがある。いびつな枠組みさえ取り払われれば、再び人気を集める日もくるはずなのだが。



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