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「夢」見る「夢」からの目覚め

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 夢と聞かれてほぼすべての人間が「スポーツライター」と答える空間がある。
2009年10月28日、都内某所。金子達仁によるスポーツライター養成講座(以後、金子塾)が開催された会議室のことである。前回の講座から約8年の時を経て復活したのだ。

 プロスポーツライターを目指す塾生たちにとって「金子塾」は夢のような空間と言えるだろう。
まずなんと言っても日本屈指のスポーツライターである金子の講義をまじかで聞くことが出来る。更に、成績優秀者には沖縄キャンプ取材等の特典までついてくる。今後のスポーツライター人生を考えたとき、金子の幅広い人脈も大きな魅力として映るだろう。

 しかし、コレだけでは塾生たちの虫の居所が良すぎるのではないか。

 やはりと言うべきか、塾長金子は「give and take」の精神を塾生たちに説いた。
過去、金子はこの精神をインタビューにおいて実践している。川口(日本代表GK)には車の面白さを教えてやった、と。

 そこで金子は塾生たちにも二つの要求をした。

 メンバー入れ替えます。
それはブラジルのサッカークラブにおける下部組織の入れ替えシステムを参考にした、金子らしいアイデアだった。下位5名は脱落してもらう、俺を楽しませてくれ。

 衝撃発表と同時にもう一つの要求もこっそり発表した。

 異分子を導入したい。
というのも前回の金子塾開催後、金子は数字のデータの見方が一変したそうだ。スポーツライティングにおいてトップをひた走る彼をしても、更なる「知識」「知恵」を必要としているのだ。つまり、お前ら俺の勉強材料になれ、という要求を金子はしていたのだ。

 私見ではあるが、金子の真の目的はここにあるのではないか。

 そこでもう一度整理したい。
では塾生たちにとって、真の目的とは何か。

 「プロスポーツライター」になること。
そう、目先のルールや特典に惑わされる必要はない。金子と同様、勉強すれば良いのだ(金子に関しては私見による仮説ではあるが)。塾生たちはスポーツライターになるための「知識」「知恵」を金子、他の塾生から、カラカラになるまで吸い上げれば良いのだ。そしてたとえ金子塾で芽が出なかったとしても挑み続ければ良いのだ。プロスポーツライターという道に。

 「だってなりたかったから」
金子のこの発言は「夢を見る少年少女」のための発言ではないか。だとしたら、真にプロスポーツライターを目指す塾生たちに、もはやこの言葉は必要ない。

 真にプロスポーツライターを目指す塾生たちに必要なこと、
それはスポーツライターを「夢」見る「夢」から早く覚めることではなかろうか。そしてプロスポーツライターになるために全力を尽くす。ただそれだけのことである。

 スポーツライターになるんだ。

 最後は印象的だった金子の言葉で締めくくりたい。
「俺を目標にしてたら、俺は超えられないぞ」

◆金子塾生 宗岡哲也◆
第1回課題テーマ 「今日ここで何が起きたか」
塾生最多得票原稿

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