1966年、イングランド北部のミドルスブラで大声援を浴びたアジアのサッカーチームがあった。イングランドW杯、一次リーグの初戦をソ連に0-3で敗れ、続くチリに1-1と引き分けながらも、パスを素早く繋ぎながらスピーディにゴールへと迫る、そのチームのサッカースタイルは、母国の人々を魅了した。そして、一次リーグ最終戦においてホスト国の観客を味方につけた彼らは、イタリアを1-0で破るという"W杯史上最大の番狂わせ"を起こした。そのチームはその後長きに亘り、W杯から遠ざかる。北朝鮮代表には、そんな歴史がある。
「日本だったら、ドゥンガが手を抜かない。」
南アフリカW杯の組み合わせが話題となっていた場で、日本が入ったE組に関する議論が一段落すると、金子さんが語り始めたのはブラジル、北朝鮮、コートジボワール、ポルトガルが入ったG組だった。どうやら、北朝鮮の話をしようとしていた。そして、98年フランスW杯のアルゼンチン対日本の試合を引き合いに出して、初出場で格上相手に善戦した日本を44年ぶりの出場となる北朝鮮に重ね合わせた。
「そのときのアルゼンチンと日本の実力差より、いまのブラジルと北朝鮮の差のほうが小さいように思う。」
しばらくの間、金子さんが何を言わんとしているのかがわからなかった。
「初戦こそがGIANT KILLING(番狂わせ)が起こる確率が最も高いと思っている。」
その瞬間に、金子さんがブラジルの敗戦をイメージしていることを知った。ブラジルの初戦の相手は北朝鮮だったのだ。続けて、今度は麻雀を例に出す。
「麻雀の世界でも、プロが3人とアマが1人という三強一弱のとき、番狂わせが起こりやすい。」
プロ3人は、アマには勝たなくてはならないという気持ちを持つ。それが歪(いびつ)を生み、勝敗の行方を少しずつ狂わせていく。ブラジル、コートジボワール、ポルトガルという三強は北朝鮮というアジアの一国に対し、同じ気持ちを抱いてくるだろう。
再び、66年にイングランドで起きた奇跡が繰り返されるのか。
しかし、冷静に北朝鮮を見つめる金子さんもいた。
「アジア予選を観た限り、GKのレベルが低すぎるな。66年のGKは素晴らしかったからなぁ。」
その言葉で冷静になった自分がいた。今の北朝鮮のプレースタイルは"専守・速攻"。5-4-1という守備的なシステムを採る。そのなかで、GKのレベルの低さは"負け"に直結する。また、確かなテクニックと積極的な攻撃で観客を沸かせた66年のチームは観客を味方につけたが、今の守備的なチームに南アフリカの人々が歓声を送ることは考えにくい。北朝鮮という国に対し、政治的な出来事でつけられた国際的イメージもある。
そもそもブラジルが負ける姿など、簡単には想い描けない。そんなことはわかっているのだが、GIANT KILLINGを求める気持ちは少なからず誰の心にもあるはずだ。また、受け継がれていくチームのイメージというものもある。
「テセの一発が刺さる可能性があると思うよ。」
金子さんの声とともに、北朝鮮が喜びを爆発させる姿が想像できたことも事実であった。
文責
◆金子塾生 落合邦雄◆




金子さんのスポニチのコラムを拝読させて頂きました。
確かに4強は、冗談としか思えませんね。
私は、指揮官がやるのは無理なので、犬飼会長が下方修正すべきだと思います。目標を「決勝トーナメント進出」に。現実的な目標に修正し、選手に負荷をかけるべきです。
今まで、感動的な戦いを見せてくれたのは、「勝ちたい」ではなく「勝たなくてはならない」時でした。アトランタ五輪予選もフランスW杯も、前者は日韓でのW杯誘致合戦があり、後者はW杯初の初出場開催国にはならないとの思いが、力以上のものを出させてくれました。
今、日本に、指揮官が4強と言っているのだから、行かなくてはならないと考えている方がどれくらいいるのでしょうか。
情報が少ない時代であればいざ知らず、これだけサッカーの情報が溢れた時代では、肝心の選手ですら信じて戦うことができないのではないのでしょうか。負荷をかけない限り、玉際で戦い続けるサッカーは期待できません。
今大会、ベスト16で終わったとしても、このグループで2位以内は、現在の日本の能力からすると上出来です。アフリカでこの相手でのベスト16であれば、2002のベスト16とは重みが違います。
2002のトルコ戦での弛緩した空気を懸念される方もいるかと思いますが、「開催国史上初のグループリーグ敗退」の言葉がそれまでの戦いを支えてくれました。このままだと、前回同様、ふわふわとした空気の中、何のインパクトも残せず大会を後にする可能性もあるのではないでしょうか。
だったら、日本がオランダに勝つほうがリアルだと思う。
なんてったってファンベルシーが居ないし!!
北朝鮮のようにあまり対外試合をしないようなチームの場合、昔のやつと、対アジア国の対戦ビデオくらいしかないでしょうし、繊細な選手はナーバスになるんじゃないかと思いますよ。
98年のフランス杯、日本は勝てなかったけれども、相馬と名良橋の両サイドバックは世界的な名選手を相手に持ち味であるスピードを生かした飛び出し、積極的な攻撃参加といった仕事をきっちりやれていましたから。サイドバックがアグレッシブなスタイルで、尚且つアジリティが優れているとは思っていなかったんじゃないかなと思います。
世界で有名な選手がいないので、特徴が掴みづらい。資料も少ない中で、強豪のチームが北朝鮮を相手にどう対応するのかがとても楽しみです。
日本も相手を不安に感じさせる選手がいるんだからもっと使えばいいのになあ。高身長なのに、ヘッドより足元がうまくて運動量もパスセンスもある平山はとても面白い存在だと思うのですが、どうでしょうか?一見すると単純なターゲッターに思えるが、海外でも平均より上の体格でFC東京の時のように動き回られると相手もいやだろうし。
最近、イギリス大衆紙SUNにペップ(現バルサ監督)がBチームを率いてた頃、ベンゲルサッカーに魅了されたペップがベンゲルの後継者候補としてアーセナルで指導を受けていたと書いてあったんですが本当ですかね?
今もアーセナルの試合DVDをもらい続けているとか..。
GIANT KILLINGちょっとした流行ですね?
マジでみんな好きなんですか?
強国を驚かす華麗なパス回し、献身的な運動量、最後まで諦めない勝利への執着心。
確かに感動に値するし、そんなGIANT KILLINGなら観てみたい。
けど…弱国が強国を倒してる試合ってドン引きで守って守って、
何で決まらんの?ってくらい強国が外しまくって事故みたいな得点で勝利
ってのがほとんどですけど。
マイアミの奇跡にしたって日本人以外が本当に感動したんすかね?
確かに川口のセーブは神懸かりで凄かったけど、得点に関しては
振り返って観ても何ともおもわへんけどねぇ。引き分けが妥当やなと…
GIANT KILLINGと言っても幅がありますよね?
チリやメキシコがヨーロッパの強国を倒すのは期待感あるし観てみたいけど、
ニュージーランドや北朝鮮がGIANT KILLINGするのより、
やっぱりブラジル凄いねって言うくらい手を抜かずチンチンにするとこの方が
正直観たいけどって思うんですが。やっぱり内容でしょう?
バルサの感動>GIANT KILLINGの感動。
ユーロ04もギリシャの優勝よりポルトガルの優勝の方が全然観たかったし、
日韓も韓国よりもイタリア、スペインの方が観たかったし、
感情移入できる選手が居ない限り、日韓のドイツ対UAE?サウジ?
(それさえ忘れた…笑)みたいに格上が実力見せつけてくれる方が
僕は好きなんですが…
欧米人じゃなくとも好きな歴代W杯あげてったら日韓なんて全然下位。
やっぱり子供の頃、阪神じゃなく巨人やったからですかね(笑)
金子氏のブログで書くなっ!と自分にツッコミを入れながら…
インタビュー、エッセイというよりも
単なる日記という雰囲気ですね。