株式会社クロス・ビー

COLUMN


『風邪ッ引きの朝』

 病は気から、とはよくいったもので、去年、一番ハードな風邪をひいたのは阪神のクライマックスシリーズ敗退が決まった翌日だった。

 昨日の仙台は思ったよりも暖かかった。気温は10度程度。確かに風は冷たかったものの、ちゃんとベンチコートは用意してある。気象条件だけでいうなら、先週のカシマ・スタジアムの方がよっぽど寒かったし、風邪をひく理由なんかないはずだった。

 でも、ひいた。今年こそはイケる、イケるどころか優勝してしまうかもしらん。あっちこっちに吹聴しまくっていただけに、あまりにも不甲斐ない試合内容が大いにこたえた。ガックリきた。で、熱が出た。いまや、カネコタツヒトにとってのFC琉球はトラさんチームと同じぐらい大切な存在になっているということらしい。

 眠りに入る、というよりはなかば失神に近い形でベッドにもぐり込んだのは夜の11時すぎ。何があろうとも時計が一回りするまでは動かんぞ、と誓ったような気がしないでもないのだが、そこはスポーツ・マニアの性なのか、朝の5時にはきちんと目が覚めてしまった。

 お見事、松坂!

 大会のレギュレーションやらなんやらで、調整登板をすることができなかったのだから、彼とてそれなりの不安は抱いていただろうし、逃げ込みたくなるエクスキューズはたくさんあったはずだ。自分の責任ではないトラブルは、どんな一流選手にとっても失敗した際の恰好の言い訳になる。

 でも、彼は胸を張って跳ね返した。

 イチローが、城島が、イージーなファウルフライを落球した。並の選手なら気持ちが揺れる場面だし、「打たれても俺のせいじゃないし」的な発想に逃げ込みたくもなる。

 でも、彼は逃げなかった。逃げなかったどころか、三振で先輩たちを救った。

 大したもんだ。

 ただ、そのあとに見た韓国も強かった。

 日本に比べると荒い。それが東京ラウンドでの印象だった。順位決定戦の終盤、ノーアウト2塁3塁という場面で、あろうことかゲッツーをプレゼントしてくれたのなんぞは、その象徴的な場面だった。あのとき、一緒にテレビを見ていた元阪神の亀山つとむさんが「こんなん日本の高校野球でもありえへんわ」とつぶやいたのが忘れられない。

 ところが、メキシコと戦う韓国の、なんと日本的に見えることか。「ここで粘られたらキツいな」と感じるような場面で、メキシコのバッターはあっさりと初球打ちで凡退したりするのだが、韓国のバッターはきっちりと粘る。キューバのチャップマンに少しでも球数を投げさせようとカットを繰り返した日本選手ほどではなかったにせよ、1場面、1場面にメヒカーノがうんざりするのがうかがえるような対応がちりばめられていた。

 で、日本よりは1発がある。

 日本の選手に比べれば、韓国の選手はまだ研磨が足りないような気がする。ただ、カラット数ではいささか韓国の方が上なのかもしれない。とはいえ、これは日韓を比較する場合の話であって、メキシコと比較した場合の韓国は、明らかに相手よりも研磨されていた。

 精緻の極みを目指す日本と、日本的な要素を取り入れつつ、能力としてはいびつなチャート図にもなる、けれども一芸に秀でた選手をも擁する韓国。

 コリアンからすると不快な表現かもしれないけれど、なんだか21世紀の日本野球と、田淵や野村がブイブイいわしていたころの、昭和の日本野球との対決にも思えてくる。

 さあて、勝つのはどっちでしょ。

 情報を収集し、分析する能力では日本に分がある。もし韓国の先発が、東京ラウンドでの第二戦と同じ秦重根だとしたら、きっちり借りは返しそうな気がする。

 問題は、今度の日韓戦、試合時間がバルサTVの収録とダブッてるってことなんだよなあ。

 朝、霜柱をバリバリと壊しながら学校に。まだガランとした校庭で冷えきった鉄棒を舐めてみる。舌が張りつく。友達に水をかけてもらってゆっくりと剥がす。 

 コドモだった頃、横浜でも神戸でも、冬はいまよりもずっと冬らしかった。 

 昨日、軽井沢は雪だった。今日、テレビで見る山形は大雪が降っている。3月も半ばになって、燗酒が恋しくなってきた。大事にとっておいた福井の地酒『団』"中とり磨き二割"をヌルにしてみるかな。

 というわけで、みなさん、初めまして。あるいはご無沙汰です。人生3度目のオフィシャル・ホームページ開設と相成りました。 

 始めては放り投げ、また始めては放り投げを繰り返してきたにも関わらず、あえて三度ホームページを始めることになったのには、もちろん訳があります。ま、それについては追々触れていくとして、とりあえずは今後ともご贔屓に。  

 最近のスポーツ界で面白かったこと。3月9日、WBCの日本対韓国戦。原監督の采配についてのメディアからの批判が気持ち悪いぐらいに皆無だったこと。いまはともかく『挙国一致』ということなんだろうか。0-1で迎えた終盤。1アウト1塁。絶好調のバッターに送りバント。もちろん"あり"ではあるんだけど、同時に"なし"と考える人だって少なからずいたはず。でも、そういう声は表に出てこなかった。カストロ元議長が原采配を批判した、という形で出てきただけだった。 

 たまった鬱屈は、爆発力を生む。きな臭い予感がする。 

 本日3月15日現在で一番楽しみにしていること。明日のJFL開幕戦。カネコタツヒトがスーハーバイザーなるお飾り職を務めるFC琉球の相手はソニー仙台。勝てば一気に突っ走れそうな気もするし、負けたらまた昨年同様にボロボロになりそうな不安もある。アタック陣は充実してきているので、あとはDFがどれだけ頑張るか。ちなみに仙台までは新幹線ではなく、BMWから借りたM3で行く予定なので、これもまた楽しみ。1月に49キロオーバーで免停を食らったばかりだから、覆面とオービスには気をつけねば。 

 明日の仙台も、寒いのかなあ。


 

1 2 3

 


LINK





FC琉球

AD