去年のいまごろ、わたしは恥ずかしながらヴェルディを新シーズンの優勝候補にあげていた。天皇杯での鮮烈な勝ちっぷり、個性的なタレントの台頭は、名門の復活を予感させるに十分だったからである。
だが、結果はご存じの通り。サッカーの世界では結果が内容を蝕(むしば)んでいくことが多々ある。どれほど素晴らしいサッカーをしていても、それ が結果に結びつかない場合、選手の心中に芽生える疑心暗鬼がチームを崩壊させていってしまうのだ。シーズン終盤、J2降格を間近にしたヴェルディに、天皇 杯での若々しい香りを感じ取ることはできなくなっていた。
とはいえ、これはチャンスかもしれない。



