日本人でなかったら、オランダ人でなかったら、後半の途中で席を立ちたくなるような試合だった。両チームともに見るべきものはほとんどなし。サッカーに対する見方が成熟した国であれば、盛大なブーイングが見舞われていたに違いない。
ただ、これは両チームの責任ではない。およそ国際大会の基準に達しているとは思えない、荒れたグラウンドが凡戦を生んだ最大の要因である。
パスを受けるたびに足元に神経を尖(とが)らせなければいけない状況では、流れるようなサッカーなどできるはずがない。両チームの選手は、頭の中身、つまりは判断の速さを競う競技ではなく、頭の外側――ヘディング――をフルに使うサッカーを余儀なくされてしまった。



